清水さんは、滋賀県でお子さんやご両親、祖母と6人で暮らしているシングルマザーです。元々、市役所で社会教育関連の事務や講演会の企画運営を長く担当して生活を支えてきました。しかし、老後の経済的な不安や、在宅で働きたいという思いがあり、あることをきっかけに副業として西洋占星術の活動を始めることになります。
今回はそんな清水さんが、起業するまでのストーリーを伺いました。
清水さんが起業を考えたきっかけは、身近な方が突然亡くなったことでした。あまりにも予期せぬ不幸に、人生の儚さを痛感し、元々関心があった占いをもっと勉強して、自身や他人の人生を支える手段にしたい、という思いが強くなりました。
しばらくは、趣味の範囲で身近な人を占いながら、徐々に副業としてできないか、と考え始めていたところ、ハートフルファミリーという女性支援団体経由で、グラミン日本と出会ったのです。清水さんがグラミン日本で参加したミライWorkShopでは、参加者一人一人が自分の人生を振り返る「人生曲線」を描き、仲間と共有するワークがありました。仕事場では言えない、同じシングルマザーがいる場だからこそ、清水さんは自身の離婚の話や、止む無く自己破産した経験を、初めて話すことができました。そして、その話をみんなから否定されずに受け入れてもらえ、そして起業を応援してもらえたことが、本当に安心したそうです。
また、ミライWorkShopでは、起業のための金融や事業計画などの講座を、納得するまで無料で何度も受けることができます。そこで清水さんは数か月間かけてこれらを繰り返し受講し、自信を持って事業を立ち上げるための基盤を築くことができました。
事業融資後に開始される「センターミーティング」は、グラミン日本の特長の1つで、同じシングルマザー5人と、隔週で現在の状況を共有しあいます。このミーティングや、シングルマザー同士のLINEでのやりとりは、清水さんのモチベーションの維持につながりました。また、センターマネージャーであるグラミン日本の髙橋さんからは特に大きな影響を受け、彼女から「行動あるのみ」という力強い姿勢を学んだそうです。
清水さんは2024年1月に、目標通りに西洋占星術を軸にした活動を開始しました。この一歩は、彼女にとってより充実した生活を目指す新たな挑戦であり、自己実現の道を開いた重要な転機となりました。
一方で、時を同じくして発生したのが、能登半島地震。『困難な状況にある人を、占いでポジティブに支えたい』という思いで起業した清水さんは、今、占いで得た収益の全額を、能登半島地震への寄付に充てています。その行動も、自分の起業の思いを何度も思い返し、また仲間と語り合う中で、生まれた発想だったのかもしれません。
彼女はグラミン日本で培ったシングルマザーのコミュニティだけでなく、占い業界の人々、滋賀県の企業家や若い起業家との繋がりが深まり、視野を広げることができたと話されています。今年の目標は、西洋占星術の活動で、能登半島地震へ20万円の寄付をすること。そして将来は、自分の店舗を構えつつ、オンラインで占星術を教えるシステムを構築し、家でも働ける環境を提供したいという夢を持っています。
清水さんはグラミン日本を通じて得た学びを、同じような境遇にあるシングルマザーの方に伝えていきたいそうです。
「人生の困難や挑戦に直面している人々が自分の価値を認識し、小さなステップから自信を積み重ねていくことができる支援がグラミン日本にはあります。皆さんもグラミン日本のワークショップに一度参加してみてください。」
清水さんが参加された、無料でオンライン開催のミライWorkShopの日程は、こちらをご覧ください。↓