「今度は私が支援する番」

ジーナ さん

フィリピン国籍のジーナさんは日本でシングルマザーとなった後も、英語の家庭教師や、小中学校で外国人児童支援員の仕事をしながら力強く生きてきました。
その後、ホンジュラス人の男性と出会って再婚。しかし彼は日本語があまり話せなかったため、なかなか良い仕事に就くことができませんでした。そこでジーナさんは、ある通販会社で夫と一緒に働く道を選択します。

それでも、2人とも非正規だったため生活は楽ではありませんでした。そうした状況のなか、生活困窮者やホームレスなどの支援を行うのわみ相談所に出入りするようになったのを機に、協力関係にあるグラミン日本と出会います。
5人一組の互助グループをつくり、仲間と助け合いながら、起業や就業のための低利・無担保の融資を受ける——このマイクロファイナンスの仕組みを知ったジーナさんは、安定した仕事と所得を得るために介護職員初任者研修の資格取得を決心しました。

難しい介護用語に苦戦しながらも無事に資格を取得したジーナさん。現在は介護士として働きながら、グラミン日本のサポーターとしての活動もスタートさせています。
「コロナ禍になってから、困っている外国人が増えています。日本にも、グラミンのように手を差し伸べてくれるところがあることを伝えたい。まずは地元のフィリピン人コミュニティにグラミン日本をどんどん紹介していきます!」

支援される側から、支援する側へ。優しさとたくましさをあわせ持つジーナさんの笑顔が、多くの人を包み込みます。