「今度は支援する側に」〜仕事と子育て、そして地域貢献活動を全て叶えるのは、友人とのシェアハウス〜

新川瑠美 さん

沖縄県の中でもとくに女性の力が強いと言われている宮古島。宮古島の小さなコミュニティの恵みを受けながら、6歳の息子さんと暮らす新川瑠美さん。

なんと最近、本業の傍ら、子ども食堂にも挑戦しているとのこと。バイタリティ溢れる熱い女性かと思いきや、ゆっくり丁寧にお話する、どちらかというと涼しげな印象を与える女性でした。グラミン日本との出会い、そしてその後の人生についてお伺いしました。

「3年前に離婚を経験し、今後の仕事を調べていたところ、シングルマザーを支援する団体の講座をみつけて。それから少しずつそれらの講座にチャレンジしていきました」。グラミン日本との出会いのきっかけも、やはりシングルマザー支援団体のメルマガ。たまたま掲載されていた「でじたる女子プロジェクト」(MAIAが主催)の募集案内でした。実は、新川さんは過去にも「でじたる女子プロジェクト」に応募したが落ちてしまったそう。めげることなく、チャンスがあれば前向きに挑戦していった結果、2022年10月に、とうとう日本シングルマザー支援協会・MAIA・グラミン日本の3社で実施された「でじたる女子プロジェクト」に参加することができ、そこで専門的な技術を学びながら、5~6人のチームでミーティングを重ねていきました。


「でじたる女子プロジェクト」で一番楽しかったことは、週1のミーティング。「雑談の中でも、みんながどんなふうに工夫をしているかを聞いて、同じように頑張ろうと思いました」。一人で勉強するのはつまらなくても、仲間に刺激をもらいながら、楽しく進めることができたそうです。

でじたる女子を始める前後で、一番変わったことは、「最後までやり遂げることができるようになったこと」と言います。これまでもご自身でセミナーや勉強に申し込んで取り組んできましたが、時間が限られる中最後までやりきれないものがたくさんあり、それが増えていくと自信をなくしてしまっていたそうです。「今回も、最初不安な気持ちもありましたが、仲間や伴走してくれるサポーターのおかげで、最後まで頑張って、試験にも合格してお仕事をいただくことができました。それがとても自信になって、前向きに取り組めるようになりました」。

グラミン日本で得た自信を胸に、現在は外資系企業よりプロジェクト進捗のサポート業務の委託を受けながら、週3在宅勤務、そして以前から続けていたエスティシャンの仕事を週3で続けています。在宅勤務により時間に余裕が生まれたことで、新川さんは以前から興味のあった子ども食堂に挑戦しました。友人と立ち上げた子ども食堂は、現在100人ほど集まるまで成長しています。

なぜ、そのようなバイタリティ溢れる活動を続けられているでしょうか。それは新川さんのライフスタイルが大きな要因です。新川さんは、友人のシングルマザーと一緒に暮らしているのです。2家族でシェアハウス。勉強時間には、友人が子どもの面倒を見てくれます。ある日、友人に「子ども食堂をやりたい」と提案したところ、迷わず「いいね!」と提案に乗ってくれました。新川さんは、新しいライフスタイルとかけがえのない友人のサポートによって、さらに活動を広げています。

「今までたくさんの人に支援してもらったから、これからは私が支援する側に立ちたい」

宮古島で助け合いの精神を学びながら、さらに支援の活躍を広げていきたいと意気込む新川さん。新川さんの挑戦はまだ始まったばかりです。