私がライターになるまで

K さん

フリーライターとして活動中のKさんは、グラミン日本が、日本シングルマザー支援協会、ランサーズとともに行った就労支援プログラム「フラワープロジェクト for ライティング」の卒業生です。
これからの人生を見据えて、自立の道を模索していたときに知ったのがグラミン日本でした。

フラワープロジェクトの最大の特徴は、グラミン日本に雇用され、給料をもらいながら、ライティングやデジタルのスキルを学べるという点。インターネットで仕事の受発注を仲介するクラウドソーシングのランサーズが、フリーランスとして独り立ちするために必要なセルフブランディングや仕事の獲得法などの講義を担当しました。

もともと文章を書くのが好きだったKさんにとっても、次々と出される課題は簡単なものではありませんでした。それでも報酬を得ているという責任感と、5人一組のグループメンバー同士で励まし合い、時には刺激を受けることが背中を押してくれたと言います。必要なスキルを修得し、3ヶ月の期間終了を待たずにウェブライターとしてデビューを果たすことに成功したのです。

しかしKさんは、「グラミン日本のサポーターやグループメンバーとの出会いが、私にとっては何よりもの価値でした」と振り返ります。
「大学時代の同級生がキャリアを積んでいくのを横目で見て、自分の人生にダメ出しばかりしていました。でも、ここで出会ったすべての人が、私の話に真剣に耳を傾けて寄り添ってくれたことで胸の痛みが癒されました。その結果、自分にあった仕事と働き方を通じて社会の役に立てると、心から思えるようになったんです」

Kさんには新しい目標があります。それは、仕事を自らつくり出せる人になること。そして、かつての自分と同じように自信が持てず、社会復帰できないと感じている女性たちに寄り添い、支援すること。
今、一歩ずつその道を歩んでいます。