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若年母子家庭のデジタル人材化支援事業の開始 ~

若年母子家庭のデジタル人材化支援事業の開始

~コロナと戦い子育てを両立する新たな働き方~

2021年 2月 18日
一般社団法人 グラミン日本

グラミン日本は、休眠預金等活用法(注1)に基づいて実施されている就労支援助成プログラム「キャッシュフォーワーク2020」(注2)の第二期採択を受け、コロナ禍で困窮する若年層シングルマザーの方々に、デジタルスキルに特化した就労支援を提供する「デジタルスキルに特化したシングルマザー就労支援プログラム」を開始いたしますのでお知らせいたします。

1.背景

日本政府SDGs推進本部の「SDGsアクションプラン2021」によれば、休眠預金活用は、SDGs達成のための革新的な資金調達手段と位置付けられており、社会課題解決のために民間資金を活用する新しいお金の流れです。

現在、日本において 6人に1 人が「相対的貧困」にあるとされており、世帯別の相対的貧困率は母子世帯が約5割と、突出して高い状況が問題視されています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、ひとり親の女性や、非正規で働く女性が、特に経済的に深刻な影響を受けており、今年に入り自民党の女性活躍推進特別委員会も、ひとり親や非正規で働く女性への支援を強化する提言案をまとめています。

このような状況の中、グラミン日本も、コロナ禍で失業等に見舞われた シングルマザーの経済的自立 の一助となるよう、休眠預金を活用した、デジタルスキルに特化した就労支援プログラム を開始することといたしました。

2.「デジタルスキルに特化したシングルマザー就労支援プログラム 」の概要

東京、神奈川、 埼玉、千葉、大阪に居住する、コロナ禍で失業等に見舞われた若年層のシングルマザーの方々を、グラミン日本の従業員として雇用した 上で、適性に合わせたケアを行いながら以下のプログラム実施を予定しています。

  1. グラミン式の起業・就労支援のノウハウ提供
  2. デジタルスキル習得トレーニングやOJT(On The Job Training)の実施
  3. 習得スキルを活かしたインターンシップ等の、実践機会の提供
  4. 就労先企業・団体に対するフォロー等

5月の事業開始を目指し、連携パートナー企業・ 団体等の関係各所と準備を進めてまいります。助成の詳細に関しましては、 一般財団法人リープ共創基金 から発表された下記リリースをご確認ください。

福祉理美容や地域支援型農業など、コロナを契機とした新しい仕事をつくる13団体を支援

以上

(注1)休眠預金等活用法:「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」。2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度。

(注2)キャッシュフォーワーク2020:休眠預金等活用法に基づき、JANPIA(一般社団法人日本民間公益活動連携機構)による「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」を受け、コロナ禍で収入が減少し、生活困窮に陥った若者への就労支援を行う助成プログラム。全国14団体の採択、1団体あたり最大2,000万円、総額で約1億7000万円の助成を予定。

グラミン日本について

バングラデシュの経済学者 ムハマド・ユヌス博士が設立した、貧困層に無担保で小口融資を行うグラミン銀行の日本版として 2018年設立。「貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会へ」をビジョンに掲げ、貧困や生活困窮の状態にある方々に低利・無担保で少額の融資を行い、こうした方々が起業や就労によって貧困や生活困窮から脱却し自立するのを支援するマイクロファイナンス機関。

お問合せ先

一般社団法人グラミン日本 事務局 広報マーケティングチーム

Email: pr@grameen.jp