第1回SDGsコンソーシアム 開催レポート

1月28日、グラミン日本は「第1回SDGsコンソーシアム」を開催いたしました。当日は第1部、第2部合わせて66名の方にご参加いただきました。当日の模様をご報告いたします。
▶ SDGsコンソーシアムの概要についてはこちらをご覧ください。

第1部では、グラミン日本理事の百野より、日本の貧困の実態についてデータを交えつつアイスブレークのプレゼンを行い、参加者と意見交換しました。課題解決のためには既存のセーフティネットと併せ、自立を支える仕組みづくりが必要であるというグラミン日本の問題意識をお話ししました。
また、グラミン日本と自治体とのアライアンスの事例として、埼玉県福祉部少子化対策局長付企画幹の内田様より、埼玉県の支援、グラミン日本との連携事例、埼玉県が目指すグラミン日本とのパートナーシップなどについて詳細かつ具体的にお話しいただきました。


(グラミン日本 百野)


(埼玉県福祉部 内田様)

次に、グラミン日本理事長の菅より、SDGsコンソーシアムの構想及びその立ち上げの趣旨をご説明しました。

  • これまであまり認識されておりませんでしたが、SDGsの最初の【目標1】(貧困をなくそう)は日本の貧困もターゲット。日本の政府が定義する貧困ライン以下での生活を余儀なくされている方々は国民の6人に1人に上りますが、この方々がSDGsの対象になっていること
  • SDGsを巡る日本の状況は、
    1. 多くの企業でSDGsの具体的な目標設定ができておらず、SDGsの取組みの具体化に苦慮している状況であること、社内での展開方法・評価方法などの計画への落とし込みが主な課題であること
    2. 74%の市民がSDGsに取組む企業の商品・サービスを今後購入したいと回答しており、SDGsの取組み如何による機会損失を示唆していること
    3. SDGsの【目標1】(貧困をなくそう)については、「高い市民の関心」と「低い企業の関心」の間に大きなギャップが存在していること

    などをご説明しました。

  • このような状況を踏まえ、グラミン日本のSDGsコンソーシアムは、
    1. これまでのグラミンの実績・知見に則したフレームワークや自治体との連携による実証の機会を提供するものであること。SDGsの推進が企業にとって何か新しい付加されるタスクとしてではなく、メインストリームの本業にとって役に立つものであるという共通価値が創造されるよう共に考えていく場を提供できること
    2. 米英などの先進国を含め世界各国で多くの貧困を解決してきたグラミンの強みを活かし、SDGsコンソーシアムを通じて、貧困に対する市民と企業の関心のギャップに取組み、日本の貧困問題の解決を共に前に進めることができる場であること。共通価値の創造を通じて、新しいビジネスのチャンスにもなること
    3. などをご説明しました。

その後、グラミン日本のこれまでの事業展開・活動実績及びSDGsの取組み課題・事例について、百野理事からご説明した後、グラミン日本とアライアンスを組んでいただいている企業様として株式会社Luce東出様より、就労支援や独立支援についてご紹介いただきました。


(グラミン日本 管)


(株式会社Luce 東出様)

第2部として開催した賛助会員等の皆様との会議では、上記第1部に加え、株式会社ジモティーの加藤様、日立キャピタル損害保険株式会社の安松様より、グラミン日本と進めている連携の経緯や具体的な協働の内容について大変分かりやすくお話しいただきました。
また、株式会社セールスフォース・ドットコムの遠藤様より、ボランティア活動の推進事例をご紹介いただき、社員ボランティアが組織、個人にもたらす視野拡大や人材育成といったインパクトについてご説明いただきました。


(株式会社ジモティー 加藤様)


(日立キャピタル損害保険株式会社 安松様)


(株式会社セールスフォース・ドットコム 遠藤様)

グラミン日本は今まで多くの融資希望者、企業・団体様とコンタクトし、知見を蓄積してきました。貧困に至る道のりや就労への障壁は特定のパターンに集約されるものではなく、ケースにより必要とされる支援が異なります。融資だけではなく就労支援や経営支援と併せて、自立を阻む環境を包括的に改善する必要があります。グラミン日本は、融資を受ける方々への就労・起業支援や環境改善の分野で、今後一層、企業・団体の皆様と連携・協働を深め、課題の解決に最善を尽くしていく覚悟です。なお一層のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

SDGsコンソーシアムは今後、四半期に一度開催いたします。次回の開催につきましては、追って当ウェブサイトにて掲載いたします。是非ともご参加のほど、よろしくお願い申し上げます。

【参加された方々の声(アンケート結果)】

  • 具体例が多く、リアルさを感じた。SDGsとグラミン日本、そして自社のアイディアを混ぜる取組みを見つける必要を感じた。
  • グラミン日本をハブに集まるメンバーが多いかと思いますが、グラミン日本以外のメンバー同士だけでも動くプロジェクトがでてくるような、フラットなコンソーシアムになっていくと面白いと思いました。
  • シングルマザーの方々は収入が低いこと、生活保護を受けることの恥ずかしさや罪悪感をお持ちのこともあると思います。またそれ以外にも、心理的な面での支援、サポートが必要な場合が多いと思われ、経済的な話だけでなく、その辺りをどのように進めていくのか、もう少し知ることができたらと思います。
  • 自社のSDGs注力項目の一つとして「貧困をなくす」を掲げており、グラミン日本との連携余地を探っていきたい。
  • 幅広く情報を収拾させていただきたいと思います。
  • 各企業の具体的な取組みや生の声を聞けてとても参考になった。
  • テクノロジーをさらに活用いただき、プロボノのリソースを投入してご一緒したいです。
  • 社会全体で取組む機運を盛り上げたい。
  • SDGsを含め社会貢献活動の社内推進に力を入れたく、さまざまな企業の事例をお伺いしたい。
  • 潜在的な社会課題を明確化し、解決に向けた貢献をコンソーシアム全体で展開できればと思います。