稲畑由紀さん

稲畑由紀さん

所属
ボランティア&コミュニティ管理チーム
活動開始
2018年
分類
個人プロボノ

本業について

インフラ企業で人事・管理、企画調整やデータ分析などの仕事を経験しています。

貧困問題への想い

もともと世の中で困っている人の役に立ちたいという思いがありました。ただ、学生時代はメディアを通じて流れる海外の貧困に関心はあったものの、特に何かを行動するわけではなく、生活の中心は周りの家族や学校の友人たちで、学業とサークル、アルバイトに勤しむ普通の学生でした。

社会人になり、海外の困っている子ども達や災害にあわれた方へ、少額ですが寄付で支援をするようになりました。そして、仕事を通じてさまざまなバックグラウンドを持った多くの人と関わるようになり、これまでの自分の行動や生活の範囲や視野が狭かったこと、そして自分を育ててくれた両親の苦労に気づかされました。もっと外に目を向ければ、日々困っている人がたくさんいるのではないか。寄付という形だけではなく、自分にとって遠い海外ではなく、身近なこの日本で困っている人のために直接何かできることはないか。そんな思いから、社会人になり数年が経ち仕事にも慣れてきた頃、福祉施設で勉強を教えるボランティアにまず挑戦しました。

学習ボランティアのほか、フードバンクでの食品配付のボランティアも経験し、こんなにも日本で多くの方が困窮しているのか、ということを体感しました。特に印象に残ったのは将来のある子どもたちが経済的に困っていること、そしてその問題には親が関わっていることでした。特にシングルマザーの家庭が多く、子どもたちを支援するには保護者である彼女たちへの支援も必要ではないか、と考えるようになりました。自分の仕事での経験もあり、子どもへの直接の学習サポート、日々の食料や生活品の援助等に加え、困窮しているひとり親の自立やステップアップ、モチベーションの向上やコミュニティ形成を支援する取り組みも重要なのではないか、と感じました。

また、現場第一線をサポートする活動をいくつか経験する中で、与えられた役割を手伝うだけではなく、社会課題の解決を目指している団体がどのようなビジョンを持って事業を動かしているのか、もっと組織の内部から知りたい、積極的に自ら関わる機会はないか、と考えるようになりました。

そんな時に、かのムハマド・ユヌス博士のグラミン銀行の日本版であるグラミン日本が設立され、運営ボランティアを募集していると知りました。マイクロファイナンスと伴走支援、互助グループで女性を支援するグラミンのサポート方法は、自分の考え方に近く、グラミン日本への入会を考えました。こんな有名な団体で自分なんかが役に立つのだろうかと不安だらけでしたが、当時、シフト制の勤務で比較的時間をつくりやすい環境にいたこともあり、仕事で経験していた人事など総務についてお手伝いできることがあるのではないか、と勇気を持って3年前の2018年冬に飛び込んでみました。

活動についてのやりがいや活動によって得たこと

グラミン日本ではボランティア&コミュニティ管理チームに所属し、新規ボランティアサポーターの募集や交流会等のボランティア間のコミュニケーション促進を行っています。ボランティアサポーターの入会から定期的なフォローの実施など、みなさんの活動に関わる窓口としての役割を担っており、多くの方と関われるポジションです。グラミン日本の理念に共感してボランティアを志すさまざまな方の想いを聞くことができるのは、自分にとってとても刺激になっています。そして、これまでの仕事の人事や管理の経験をグラミン日本で活かすことができたのは非常にうれしいことです。

また、グラミン日本はまだ組織としては4年目の発展途上の段階で、運営は企業プロボノと個人のボランティアサポーターを中心に行っています。事業が展開され、グラミン日本に関わる人々が増えていくにあたり、組織運営にあたってさまざまな課題もでてきます。

自分も入会した直後は何をどのように活動を始めればいいかわからず、本格的に活動を始めるまで半年間かかりました(笑)。せっかく入会したボランティアサポーターの方が自分と同じような思いをしないよう、少しでも楽しく、気持ちよく活動ができるようにと、必要なしくみやルールをチームで検討してきました。何も決まっていない状態で組織をまとめていくのにはどうすればよいか、積極的に自分たちで考えてアクションしていく経験は貴重な機会となっていて、自分の成長にもつながっていると思っています。

これからグラミン日本で挑戦してみたいこと

ボランティアサポーターのみなさんがそれぞれ志を持って楽しく活動できるようなサポート体制が十分かと言われると、まだまだ課題ばかり、足りない部分だらけです!これからもできる限り活動しやすいしくみづくりやコミュニティ促進を続けていきたいです。

また、現在は間接的な支援となっていますが、いずれはマイクロファイナンスや自立支援を通じて直接グラミンメンバーを支援するようなプロジェクトにも携わってみたいと思います。

グラミン日本でのプロボノ活動を希望される方へ一言

グラミン日本で活動してよかった点をグラミンサポーターに聞くと、「貧困について理解することができた、関わることができた」「本業ではできないことを経験し、成長できた」「コミュニティ・人脈が広がった」という声が多く聞かれます。グラミン日本は、プロボノとして貧困という社会課題解決に、同じ志を持った仲間と携わることができる数少ない団体だと思います。自分のスキルや専門性を活用し、貧困問題の解決に携わりたいという強いモチベーションをお持ちの方はぜひ応募をしてみてください!説明会でお話しできることを楽しみにしています。

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